オリーヴ・キタリッジの生活

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ピュリッツァー賞受賞作 心ゆさぶるロングセラーがついに文庫化

陰鬱な短篇にも、人と人との絆から生まれたぬくもりがかすかに光っている……私たち自身の感情のように生々しく、また、いとおしく共感できる密やかな悲しみが描かれているのだ。――ワシントン・ポスト
読書の純粋な喜びを味わえる。――サンフランシスコ・クロニクル
湿っぽくて安い感傷はここにはない。耐えられない人物であっても、理解しようとしなければならないという率直な認識があるだけなのだ。――ニューヨーク・タイムズ
まばゆいまでに力強い作品。――USAトゥデイ

アメリカ北東部にある小さな港町クロズビー。一見何も起こらない町の暮らしだが、人々の心にはまれに嵐も吹き荒れて、いつまでも癒えない傷痕を残していく――。住人のひとりオリーヴ・キタリッジは、繊細で、気分屋で、傍若無人。その言動が生む波紋は、ときに激しく、ときにひそやかに周囲に広がっていく。
人生の苦しみや喜び、後悔や希望を静かな筆致で描き上げ、ピュリッツァー賞に輝いた連作短篇集。
解説/井上荒野